野村正七地図賞

受賞者の所属は受賞当時のものです。

目次

第19回(令和7年度)

該当者なし

第18回(令和6年度)

該当者なし

第17回(令和5年度)

該当者なし

第16回(令和4年度)

該当者なし

第15回(令和3年度)

受賞者野々村邦夫 会員((一財)日本地図センター顧問)
受賞理由野々村邦夫会員は、行政、教育・研究、民間において、それぞれの立場から地図および地図学の普及啓発、発展などに、下記のとおり特に顕著な貢献をされてきた。国土地理院においては、測図分野、地理調査分野、地理情報分野における第一線の活動を含め、基本図の整備等に長年従事した。特に、基本図整備の合理化、数値地理情報の開発・実用化、北方 4 島・竹島・尖閣諸島の地図の刊行等を積極的に主導した。環境庁出向中を含め、環境分野における地図の活用についても留意した。教育・研究においては、広島工業大学特任教授、法政大学、明治大学、駒澤大学、首都大学東京の非常勤講師として長年にわたり、地図学の講義等を行った。(一財)日本地図センターでは、研究活動等支援事業、地図地理検定、教員免許状更新講習、地図倶楽部等の事業を発足させ、これらを積極的に展開した。地図の普及啓発に関する活動では、書籍・雑誌・インターネットでの執筆・編集、講演・講習・通信教育、テレビ・ラジオ出演等を長年にわたり多数行った。また、2012年以来岐阜県図書館特別顧問として同図書館の地図関連事業を支援するほか、岐阜県児童生徒地図作品展の審査委員長として審査・講評を行っている。これら多岐に跨がる長年の活動は高く評価される。
受賞者鈴木純子 名誉会員
受賞理由鈴木純子名誉会員は、地図の歴史・地図学に関する高い学識を有している。それは地図図書館学に裏打ちされたものであって、日本だけではなく、国際的な視野をもったものであり、高く評価される。1997年に気象庁で伊能大図写本43枚を発見し、また2001年にはアメリカ議会図書館の伊能大図の調査を行った中心の一人であり、現在も、伊能忠敬研究会代表をつとめている。日本地図学会(旧日本国際地図学会)では、長年にわたって地図史/地図史料・地図アーカイブ専門部会の主査をつとめており、学会運営にも大きく貢献し、女性の地図学者のさきがけとして活躍していることは高く評価される。

第14回(令和2年度)

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第13回(平成31年度)

該当者なし

第12回(平成30年度)

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第11回(平成29年度)

受賞者西川 治 名誉会員(東京大学名誉教授)
受賞理由日本学術会議会員として「国立地図学博物館」(仮称)設立勧告(1988年)を主導するとともに、「地理情報科学の深化と研究教育組織に関する研究」を進め、勧告の一部を東京大学空間情報科学研究センターの設立として結実させることに貢献した。
補足説明「国立地図学博物館」(仮称)設立の提唱は、大学における地図学の研究・教育体制が極めて不備であること、国内外で毎年生産される各種の地図・画像情報は膨大な量にのぼるが、それらをデータベース化して、広く一般の利用に供する機関が皆無に等しいこと、海外地域情報の蓄積に関しても欧米諸国等に比べて大きな格差があること等を踏まえてのことであった。以下は、東京大学空間情報科学研究センターのウェブサイトから抜粋。
 センター設立の運動は、十数年前に遡りますが、それが顕在化するのは、1988年の日本学術会議第104回総会の決議に基づく勧告、「国立地図学博物館」(仮称)設立の勧告時と言えるでしょう。この勧告の内容は、大きく分けると二つあり、一つは、地図をはじめとする空間情報関連の博物館を設立すること、二つは、地図「学」博物館とあるように、地図に関連する新たな学問(当時の言葉では「新地図学」)を研究する研究機関を設立することでした。  この勧告の実現を目指し、5年余の間に渡って全国的な運動が展開されました。しかし、当初の勧告通りのセンターを実現するのは極めて難しいという状況に突き当り、運動方針の建て直しをせまられました。そこでセンターの機能を、研究機能を中心とし、博物館機能を切り離したセンターを目指そうという運動の転換がはかられました。この転換時にあたり、勧告にあった「新地図学」は、より高く広い視点から見直しが図られ、「地理情報科学」という新たな学問が提唱されました。この学問を創生し育てるには、センターをどのような研究組織にし、どのような研究をすれば良いのかが大きな課題となりました。幸いにも、(旧)文部省科学研究費補助金(基盤研究(A))を得て、「地理情報科学の深化と研究教育組織に関する研究」(代表:西川治教授)で、これらの課題について3年間(1994-96)に渡り研究が進められました。  この研究により、センターの研究組織、研究内容が具体化され、センターの設立を実現する大学として、東京大学が適切であるという判断が下されました。これに基づき東京大学にセンターを設立しようという運動が開始されます。まず、1996年「全国地理情報科学研究センター設立準備委員会」、その下部組織である「東京大学地理情報科学研究センター設立準備会」が設立されました。

第10回(平成28年度)

受賞者三浦公亮 会員(東京大学名誉教授)
受賞理由宇宙構造物と地図という異なる分野を貫く着想により、優れた地図の折り方であるミウラ折りを発明した。
ミウラ折りについて航空宇宙工学者である三浦会員は、人工衛星装置の開発研究の中で、1970年、簡素な構造でありながら、小さく折りたたんだパネルの一端を引くだけで全体を一気に展開でき、逆向きに動かせば一気に折りたためる方法を考案し、折り紙でその成果の模型を作成して示した。この紙の折り方は、広げて使う紙の地図の折りたたみ方としても大変優れたものであり、日本国際地図学会(現在の日本地図学会)や国際地図学会議(ICC東京、1980年)などで発表され、ミウラ折り(miura-ori)と呼ばれて世界に知られるようになった。今日までにミウラ折りの地図製品が多数作成されているほか、その技術はさまざまな分野に応用されている。また日本の伝統文化である折り紙に通じることから、2006年には「新日本様式」100選にも選定されている。

第9回(平成27年度)

受賞者金窪敏知 名誉会員
受賞理由日本を代表する地図学者であり、代表的な著書「現代理論地図学の発達」(1991年)や訳書「メタ地図学-基本的課題」(A.F. アスラニカシュヴィリ著、1998年訳)などを通じて、理論地図学の分野を中心に傑出した研究業績を挙げた。この分野においては、1985年本学会内に地図学の理論的研究が必要であるとの機運が高まり、新たに設置された「地図言語専門部会」主査として活発な研究活動を開始するとともに、国際地図学協会(ICA)において「地図学における概念委員会」委員長、「地図学における主要理論的課題特定作業部会」委員長、「地図学における理論的分野と定義に関する委員会」委員長及びICA副会長(1991年~1999年)として当該分野の振興に務めるなど、世界的にも指導的役割を果たしてきた。また、陸地測量部から地理調査所(現国土地理院)への改組に関わる渡辺正氏の活動や記録を発掘し、その意義を示すなど、日本の地図史解明についても大きく貢献している。

第8回(平成26年度)

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第7回(平成25年度)

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第6回(平成26年度)

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第5回(平成23年度)

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第4回(平成22年度)

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第3回(平成21年度)

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第2回(平成20年度)

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第1回(平成19年度)

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