
日本地図学会
Japan Cartographers Association
1962年11月「日本国際地図学会」設立
2012年「日本地図学会」に改称
近年における情報化社会の進展は目覚しいものがありますが、これに伴って地図情報の需要も増大し、またコンピューターマッピング、GISなど新しい分野も開拓され、地図作成・地図利用の技術も著しい発達を見せております。本学会は、このような情勢を背景に、内外の関係団体と緊密な連携のもとに、地図に関する研究活動や情報収集交換につとめ、会員諸氏にすぐれた地図情報を提供し、地図作成・地図情報利用技術等の発達に寄与することを目的として、昭和37(1962)年11月に「日本国際地図学会」として創立されました。この間、わが国を代表する地図学研究団体として、「国際地図学協会 International Cartographic Association (ICA)」と緊密な連絡をとり、国際交流の場を拡げてまいりました。前名の「日本国際地図学会」は、「国際地図学協会」が1959年に設立されたことに呼応したものですが、創立50周年を契機として、2012年に「日本地図学会」へと改称し、引き続き国内外における地図学の発展・振興に向けて活発に活動を行っています。
日本地図学会のポリシーはこちらをご参照ください。
日本地図学会の主な活動

出版

研究会等の開催
① 定期大会:年1回
研究発表・シンポジュウムのほか、地図・図書・機器等を展示。また、地図関連施設の見学、現地視察。
② 地方大会:年1回
毎年場所を変えて行われる地図展等に合わせて開催。また関連学協会と共催。
③ 例会(研究発表):年3~4回
④ 専門部会:随時
専門部会のテーマに興味があれば、会員はだれでも部会活動に参加することができる。

マップセンター
地図約1,200点を所蔵するほか、内外の地図・関係図書類を収集して会員の利用に供しています。また、定期大会の地図・図書展示の際に「地図展優秀地図選定」を実施しています。

他学会・協会との交流
国際的には、わが国を代表する地図学研究団体として、国際地図学協会(ICA)と連絡を密にし、国内では日本学術会議のICA(国際地図学協会)小委員会の母体となっています。また、他学会等と共同で研究会等を随時開催しています。
<加盟学術団体>
・地理学連携機構
・日本地球惑星科学連合
・防災学術連携隊
その他の研究啓発活動
z他にも名誉会員のインタビュー動画や防災委員会による「みんなの自然災害伝承碑アーカイブ」など、学会員と社会に役に立つサービス提供を継続しております。
瀬戸玲子基金女性のための地図振興支援助成事業
故・瀬戸玲子氏のご遺志を反映し、日本地図学会では女性研究者等の地位向上を目的に、女性会員を対象とした地図に関する研究や事業等への資金助成を行う「瀬戸玲子基金・女性のための地図振興支援助成事業」を2022年度からスタートしました。
支援対象は地図学研究、地図を中心とした地理学研究に加え、地図を活用したビジネス事業化、地図を担う女性の地位向上に資するイベントなども含みます。
女性の日本地図学会会員であれば、誰でも応募できます。
1件の支援金額は最大100万円です。
(支援件数、年間予算などを考慮して、支援金額は申請額より減額することがあります)

『GIS NEXT』誌「地図のチカラ」コーナーへの寄稿
GISの専門誌『GIS NEXT』に当学会の会員によるリレーコラムを掲載しています。各分野に所属されている会員による、地図にまつわる基礎知識や最新動向、イベント情報などを掲載しています。
日本地図学会員で、当コーナーへ寄稿を希望される方は、事務局までご連絡ください。審査のうえ掲載のご連絡をいたします。

インタビュー
1963年の日本地図学会創立より、地図学の理論構築と普及、地図・空間情報などに関する技術の向上に尽力されてきた学会員の方々にインタビューを行っております。主に名誉会員の方々に2022年より若手会員が中心となって撮影チームが巡回しておりますので、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

みんなの自然災害伝承
2020年より、日本国土地理院が各市区町村経由で収集し、地理院地図で地図上に公開されている自然災害伝承碑の情報収集を市民参加型で行うための、地図情報収集プラットフォームです。このサービスは案内板アーカイブプラットフォーム Monumen.to をベースに、先人による自然災害の様子や教訓を石碑やモニュメントに刻み、後世の私たちに遺してくれた、その貴重な情報をデジタルアーカイブすることで、まだアーカイブされていない自然災害伝承碑情報を補完していきます。

日本地図学会 GitHubラボ
広報・IT委員会を中心に、日本地図学会の新サービスや実験的なプロダクトを GitHub 上でテストしています。原則、誰でも参画可能なオープンリポジトリとして公開していますので、興味のある方はぜひ Pull Request や Fork など自由に Contribute いただければ幸いです。

